暮らしをデザインする

ウォーカブルで文化的な、小さな街づくりの例

田園都市線二子新地駅最寄りの、地主さんが取得した土地に建てる建物と、隣接する所有している土地の利活用をプロデュース・コンサルティングした例になります。築後28年が経過したRC造の建物を所有しており、その隣の土地を取得した際にどの様な建物を建築するべきか思案しており、ご相談を受けました。近隣商業地域に属し、80/300(建蔽率/容積率)がある事から、周辺はRCの中層マンションが並ぶ。僕ら以前に提案していた設計事務所、不動産業者は異口同音で、建蔽容積が最大限消化出来るプランを提案してきたらしいのですが、実際よくよく話を聞いてみると、依頼主は息子へ相続する時に向けた考えが既にあり、そこに対して相続人に選択の余地を残す為には、所有不動産の減価償却の時期を合わせてあげることが望ましいと考え、木造3階建というスケールの建物を提案しました。そして建物内のコンテンツとして、この街道の課題と思われる事への対応を盛り込みました。

一つ目は、飲食店。
二つ目は、寺子屋。

大山街道の中でもこの近辺はとても素晴らしい歴史があって、あの岡本太郎が生まれた場所が徒歩数分の場所にあったり、
人間国宝の第一号受賞者でる濱田庄司の生家も同じく徒歩数分のこの街道沿いにあったり、芸術や民藝の傑出者を産み出した場所だった時代があるのです。ですが、そう言った系譜は受け継がれる事はなく、前述の通り用途地域が近隣商業地域であるがために、土地所有者はこぞって賃貸マンションを建築し、乱立している状態でした。結果、人が歩く際の目線である1Fはマンションのエントランスが並び、歩きたい街道では無くなってしまいました。同時に、前述の岡本太郎は日本の教育の中では評価されずに、フランスに渡りピカソの影響を受けてから芸術家として認められ始めたという様な背景から、日本の教育の在り方を見直す機会とすることが必要では?少なくともこの地域の子供達には、恰も学校教育のみが人としての価値を決定づけるような考え方ではなく、もっと柔軟で、もっと多様な学びの機会を創出することが、地域の子供達の将来に必要であると考え、マウントしました。
こういった企画・コンテンツの検討と実行、そして利回りの計算を全体最適の見地から検討を行うことが、建築という時間軸の長い活用を求められる際には必要であると考えます。

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