“我が家”を”地域のみんなの場”に。
店舗併用住宅で始める小商いをプロデュースした例
店舗併用住宅で始める小商いをプロデュースした例

REQUEST
- 自宅の一部を何かしら「まちの人の役に立てたい」
- 事業を行ったことがないので、何から行ったら良いかわからない
- CHILLは理想の場所。あんな風に多くの方が寛いでくれたら嬉しい
所在地 | 東京都大田区 |
クライアント | 個人 |
自宅の一部を「まちにひらく」という選択
築約50年の戸建てを相続した30代のクライアントは、家族3人で暮らすには余白のある空間に、「まちに開かれた場をつくりたい」と考えていました。単なるテナント貸しではなく、地域に根ざした複合施設を目指して弊社にプロデュースをご依頼いただいたのが、『hatome』プロジェクトの始まりです。かつて祖父が暮らし、父が地域でスポーツ施設を営むなど、ご家族が長年関わってきたこの土地を舞台に、住まいと事業、個と公を行き来するような、新しい暮らしのあり方をともに描きました。
生活と商いが交差する、小さな複合施設
『hatome』は、カフェやシェアキッチン、コワーキング、ギャラリー、作家の展示販売などが共存する、生活に寄り添った複合施設です。スペースごとに機能を切り分けず、用途を柔らかく重ね合わせることで、カフェでの飲食がアート鑑賞や物販と自然につながり、シェアキッチンでは曜日ごとに異なる料理人が食の楽しみを届けるなど、訪れるたびに新しい出会いが生まれる場所になっています。家のようなスケール感が、地域の日常に溶け込む場をつくっています。
「地域貢献」と「事業性」の両立をめざして
プロデュース対象は、事業のスキームづくり・運営計画の策定・商業部分の空間ディレクションなどが対象でした。また、このプロジェクトの特徴として、我々がプロデュース後も運営として関わり続けたことが挙げられます。
オーナーが内装・設備に投資し、弊社が運営を担うレベニューシェア型の契約形態により、お互いが向く方向性を一致させ、“地域にとっての価値”と“収益性”の両立をお互いが目指す構図を作っています。場所に関わる人がゆるやかに増え、「このまちで何かを始める」という気運が生まれつつあるのも、hatomeが“点”にとどまらず、“面”としてまちを耕している証かもしれません。
オーナーが内装・設備に投資し、弊社が運営を担うレベニューシェア型の契約形態により、お互いが向く方向性を一致させ、“地域にとっての価値”と“収益性”の両立をお互いが目指す構図を作っています。場所に関わる人がゆるやかに増え、「このまちで何かを始める」という気運が生まれつつあるのも、hatomeが“点”にとどまらず、“面”としてまちを耕している証かもしれません。
個人だからこそできる、まちの資産形成
『hatome』は「住まいを活かしながら、地域とつながる小さな営みを始めたい」という個人の思いを、まち全体に豊かさとして還元するモデルです。庭では子どもが遊び、店では地域の人々が教室やイベントを開く。そんな日常が、住む人・関わる人・訪れる人にとって心地よいリズムをつくり出しています。これからの時代、戸建てや遊休不動産を“暮らしと事業のハイブリッドな場”として再生する動きは、地域に根差した資産形成の新たな選択肢となるでしょう。
担当 | :小室実穂, 和泉直人 |