全国都市緑化かわさきフェアは、市民誰もが主役となる「全員参加型」のまちぐるみイベントとして開催されました。しかし、感度の高い層がすでに訪れている一方で、「中年のオジサン」のような、そもそも“緑化フェア”に関心を持たない層には情報が届いていないという課題がありました。
そこで私たちは、彼らが日常の中でふと立ち寄りたくなるような“場所”と“体験”とは何かを多角的に分析。その答えとして導き出したのが、「スナック」でした。
“緑化”というテーマからもっとも遠いと思われる場所こそが、彼らに届ける最短距離だったのです。
緑化フェアに大人の遊び心を。
“緑”をオジサマたちにも届ける大作戦
“緑”をオジサマたちにも届ける大作戦

OVERVIEW
- 全国都市緑化かわさきフェアの一環として、回遊型スナックイベントを実施
- 通常、緑化フェアに参加しにくい中年層以上の男性をメインターゲットに、周知を行うことを目的
- まちなか全体を回遊するスナックと化し、市民参加とフェア機運を高めた
日常に出現するまちなかスナック
舞台は、川崎駅周辺の5か所。駅前広場、市役所前、川崎水族館の館内など、日常の風景にスナックが突如として出現しました。
参加者は、点在する“スナック”を自由に巡る回遊型。川崎のまち全体が「一夜限りのスナック街」へと変貌し、締めにはラーメン屋台も登場。普段は関心を持ちづらい“緑化フェア”を、楽しく“飲み歩く”体験として提供しました。
参加者は、点在する“スナック”を自由に巡る回遊型。川崎のまち全体が「一夜限りのスナック街」へと変貌し、締めにはラーメン屋台も登場。普段は関心を持ちづらい“緑化フェア”を、楽しく“飲み歩く”体験として提供しました。
体験設計|スナックとママと、緑と。
参加者は「ママシール台紙」を持ってまちに繰り出し、各会場でドリンクを注文すると、そこに現れた“ママ”から「ママシール」がもらえるという仕掛け。
ママたちは全員、花をモチーフにした源氏名と着物姿で登場。緑化フェアのテーマに合わせながらも、大人の遊び心をくすぐる演出で、イベント全体にストーリー性を持たせました。
ママたちは全員、花をモチーフにした源氏名と着物姿で登場。緑化フェアのテーマに合わせながらも、大人の遊び心をくすぐる演出で、イベント全体にストーリー性を持たせました。