Works手がけたプロジェクトたち

動植物と「共生」する暮らしを実現。
オーガニックでエシカルな都市型複合施設
場を育てる運営
建築プロデュース
住宅
再開発
商業施設
新築
REQUEST
  • 駅前の利便性と自然の豊かさを両立させた、新しい都市型複合施設をプロデュース
  • 動植物と共生する暮らしを実現し、オーガニックかつエシカルなライフスタイルを提案
  • 土地活用から運営支援まで一貫して伴走し、地域資源を活かしたサステナブルな開発を実現
所在地東京都東久留米市
クライアント法人(地主)
拠り所としてのkinone
「kinone東久留米」の名前は、「木の根」に由来します。昔から人々は大きな木の根元に集い、語らい、憩ってきました。この場所もまた、人が集まり、支え合い、日常を少し豊かにする拠点であってほしい──そんな願いから名付けられました。私たちは、花農家であるクライアントと共に、この想いを軸に企画から運営支援まで並走してきました。
動物と共生するというあたりまえ
東久留米には、東京都で唯一「平成の名水百選」に選ばれた落合川と南沢湧水群があり、豊かな水資源と自然に恵まれています。この環境にふさわしく、ペットとの共生を当たり前とする住宅を目指しました。週末は湧水沿いを愛犬と散歩し、平日は建物内のドッグランでクイックに運動。種類や頭数の制限を極力設けない運営設計で、本質的な「共生」を叶えています。
四季を暮らしの中に取り込む設計
全住戸のバルコニーには、季節の移ろいを感じられる植物を植栽。さらに自動灌水装置を設置することで、植物にとって最適なタイミングで給水される仕組みを整えました。風を感じ、実りを待ち、葉が色づく日常を取り戻す。建築と緑が溶け合い、葉のゆらめきで風の強さを感じ、実のなる季節で四季を感じ劣る。そんな暮らしを日常に取り込めることを大切にしました。
地域の個性を活かした再開発
駅徒歩1分という立地から、高収益を優先した再開発も選択肢にはありました。しかし、私たちはクライアントの背景にある「花農家としての哲学」や、地域に根差した自然資源を活かすことで、より本質的な価値をつくる道を選びました。「オーガニックでエシカルな暮らし」をテーマに、東久留米の未来にふさわしい再開発をプロデュースしています。
日常の中に、農のある暮らしを
kinoneでは、「農」を暮らしの延長として捉え、日常の中に自然と接する機会をちりばめました。各住戸の表札は一輪挿しになっており(写真6枚目)、農園で育てた草花を毎月入居者へお届け。剪定された植栽は腐葉土となり、再び農園の花や野菜として還ってくる──そんな循環型の暮らしを実現しています。
スーパーローカルな商業空間
1階には、花農家ならではの視点で選定されたテナントが並びます。自家栽培の小麦を使った焼き菓子や農園で育った花、エシカルな日用品など、自然とのつながりを感じられるラインナップを展開。屋外建材を用いた内装や、グリーンであふれる空間構成によって、まちと建物が地続きに感じられる「スーパーローカルな商業空間」をつくりました。
担当:佐藤舞子, 和泉直人